MEDICAL
統合失調症
・パニック障害
・適応障害
統合失調症
100人に1人くらい発症する疾患です。 近年、治療法も入院治療から外来治療へと流れが変わってきています。 症状にはさまざまありますが、すべての症状が出て来るとは限りませんが、 「陽性症状」「陰性症状」の2つに分けられます。
陰性症状
音や気配に敏感になり、普通の人には聞こえないものを感じます。
気になってしまうと、不安や恐怖を感じ、孤独感や不信感もわいてきます。
《具体的な症状》
集中しようとしても関係のない様々な考えが強引に頭の中に割り込んできて頭が混乱してしまう。
また頭の中の声と同調して独り言を言ってしまう。
電車や街の中で他人の言動に過敏になり、他人が話をしていたり笑ったりしていると 自分の悪口を言われたり笑われていると被害的に受け止めてしまう。
陰性症状
普通の人ができていることができにくくなることです。
それによって生活することが困難になり、他の人との交流ができなくなったりします。
《具体的な症状》
何を見ても体験しても、感情がわかない。
考えがまとまらず、頭が働かない。
理由もなく無気力になり、何かをする意欲が出なくなってしまう。
自分の世界に閉じこもってしまい引きこもり状態が続く。
治療
治療としては、抗精神病薬と呼ばれる薬を投与します。
この薬には幻覚を抑える抗精神病作用と不安・不眠を解消する鎮静催眠作用、感情・意欲の傷害を元に戻す精神賦活作用の三つの効果が得られます。
新薬の開発で副作用も少なく治療効果も上がっています。
治療が遅れると症状が固定化、慢性化しやすい傾向もありますが、適切な治療を受ければ回復する病気です。
パニック障害
パニック障害とは、「前触れもなく突然、強い不安感に襲われる」「胸がドキドキして張り裂けそうになる」 「原因不明のめまいがして座りこんでしまう」などの症状が現れたり、それらの症状を体験した後に「またあの症状が起きてしまったらどうしよう」という強い不安を感じたり、またそれらの症状が起こった場所や状況を恐れたりする病気です。
日本人100人のうち2~3人がパニック障害の症状を経験しているとも言われています。
男女の比率では女性の方がやや多いと言われています。
パニック障害の治療はお薬による治療と併せて、恐怖に感じる事に少しずつ慣れていく事です。
焦らずに治療を続ける事が大切です。
パニック障害の患者さんの中には、うつ病を併発する方も少なくありませんのでパニック障害の疑いがある場合は、なるべく早めにご相談ください。
適応障害
はっきりとしたストレスとなる出来事や環境があり、そのために精神的身体的な症状が現れる病気です。
不安や憂うつな気分、不眠や頭痛めまい等の症状がよくみられます。
薬物療法だけでうまくいかない場合は、そのストレス要因から一時離れる等の環境調整が必要になります。